- TOP
- 診療案内
- 婦人科
更年期障害
更年期とは思春期、性成熟期を経て、45歳~55歳くらい(閉経前後の約10年間)を「更年期」と言います。この時期は、ホルモンバランスの乱れにともない、身体的、精神的に不調をきたすことがあります。それらの不調が、日常生活にも支障がでるほど更年期の症状がひどい場合を「更年期障害」と呼んでいます。閉経前後の時期は、卵巣からのホルモン分泌が低下します。 しかし下垂体からの卵胞刺激ホルモンは増加するため、女性ホルモンがアンバランスになります。ホルモンバランスの乱れは、脳内の自律神経中枢の働きが失われることがあります。その結果、のぼせ、めまい、情緒不安定、不眠などのさまざまな身体的・精神的な不調が現れはじめます。
更年期障害の症状
のぼせ、めまい、不眠、情緒不安定、発汗、冷え、動悸、息切れ、むくみ、頭痛、いらいら、うつ状態、耳鳴り、立ちくらみ、腰痛、肩こり、関節痛、背部痛、筋肉痛、疲れやすい、食欲不振、吐き気、便秘、下痢、のどの渇き、等様々
骨粗しょう症(骨粗鬆症)
骨粗しょう症とは、骨の中がスカスカになり、骨がもろくなる病気です。男女合わせて約1,000万人の患者さんがいるといわれており、高齢者人口の増加に伴ってその数は増える傾向にあります。特に閉経後の女性や高齢者に多くみられます。
骨がもろくなるのは「老化」と考え、予防や治療を行わずにいる方が非常に多いとも言われています。骨粗しょう症の初期段階は症状が特にみられません。早期発見、早期治療が大事です。骨粗しょう症は食事療法・運動療法を心掛けることによっても予防することができます。
子宮脱
子宮脱は子宮が腟から脱出してくる状態を子宮脱といいます。また、子宮が下降して腟内にとどまっている状態を子宮下垂といいます。年齢的には50歳代前後からそれ以降の女性に多く見られます。
原因は、子宮を支える結合組織や靭帯が弱くなったために起こります。
子宮筋腫
子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。30代後半から50代くらいの方にみられますが、最近では20代の女性にもみられます。
子宮筋腫が見つかっても、すぐに治療が必要なわけではありません。経過観察することも多くあります。経過観察後、治療が必要な場合、手術することもあります。
超音波検査で、簡単に調べることができますので早めの検診をおすすめします。
子宮内膜症
子宮内膜症は、本来は子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜が、子宮以外の場所(卵巣、腹膜など)で増殖、剥離(はくり)を繰り返す病気です。
もう少し簡単な説明は、「月経が子宮の中以外で起こる」ことです。
子宮内膜症は良性の病気ですので、命にかかわることはありません。
低用量ピル
1999年から日本で低用量ピルが認可されました。低用量ピルの本来の働きは「避妊」ですが、月経困難症の軽減、子宮内膜症の治療にも効果があるといわれています。また生理前のイライラや、ニキビ解消の効果があります。
副作用も少ないですので、正しくピルのことを理解していただきと思います。
月経困難症
月経困難症とは、月経痛のことですが、日常生活に支障が生じるほどのもの、治療が必要なほどのものを月経困難症といい、一般的な月経痛と区別をしています。月経時のつらさや痛みが原因で、精神的に不安定な状態になる場合もあります。
月経困難症の検査では、問診、尿検査、血液検査、血圧測定、内診、超音波検査などを行います。
月経異常
月経異常とは下記の状態のことです。
① 月経がない
② 月経周期が長い・短い
③ 月経時の出血量が多い・少ない
④ 月経周期が不規則
⑤ 初潮が早い・遅い
治療を早めにすれば、次の月から快適な日常生活ができます。